前回は、加算回路、減算回路(差動増幅回路)を構築しました。前回の内容に関しては下記のリンクを参照してください。
アナログ回路(11)-オペアンプ(加算回路、減算回路-差動増幅回路)
今回は、微分回路、積分回路を構築したいと思います。
使用する環境は下記のとおりです。
- Windows10
- LTspice XVII
それでは、LTspiceを使用して、回路図を作成して、回路を作成したらシミュレーションを行いたいと思います。
まずは、オペアンプを使用せずに微分回路と積分回路を作成してみます。まずは、微分回路です。
次に積分回路です。
このようにオペアンプを使用しなくても、微分回路と積分回路は構築できます。では、なぜオペアンプを使用するのでしょうか?
これは、電圧フォロア回路の時と同じです。オペアンプを使用しない微分回路の場合、R3の値を変更すると波形が変わります。カーブが緩やかになっています。
オペアンプを使用しない積分回路の場合、R4の値を変更すると波形が変わります。出力電圧が高くなっています。
そこで、オペアンプを使用して回路を分離してしまいます。微分回路の場合は、下記のようになります。